各勉強会のページ
例会・校正者勉強会・一日勉強会・校正メモの内容をまとめた会報版を掲載します。
音訳及び音訳校正奉仕員 意見交換会
12月15日(月)13:30~研修室812にて意見交換会が開催されました。センターから利用状
l 本の選定について ・(要望)岩手県出身作家の本は逃がさないでほしい
・(意見・要望) 要望・調査・処理に時間がかかる本が多いと感じ るので選書の段階で見極めてほしいし、センターでその本の処理の方針を決めてほしい
⇒選定の方針①利用者のリクエスト②岩手県出身の作家③他館で作ったものは作らない④本の分類のバランス⑤児童書の作成 以上の条件で選定しているが奉仕員からの情報提供も是非お願いしたい。
l 担当者について ・(意見)図表・写真など処理の多い本を担当する人が偏ってる?
・(意見)読むと恐ろしい思いをする本を断るのが難しい
⇒無理と感じた場合は遠慮なく断ってください
l 書名カードについて・(要望)録音図書凡例を復活させてほしい
⇒最初に作成すると、途中で変更があった場合音訳者に負担が
かかるので、現状のまま。
・(要望)書名カードの枠外の※を1番下から1番上にしてほしい
⇒終了後に記入するので現状のまま
l 活動・〆切ついて ・(感謝)悩んだ時に齋藤さんの意見を聞くと前に進ことができる
・(質問)引用文献・参考文献・索引など部分的に合成音声を取り入れるなどの考えはあるか
⇒サピエは合成音声は使用せず、肉声のみとなっている。現状のまま。
・(質問)時間のやりくり、うまくいかないことへの悩みから楽しいボランティアではない、音訳者の活動の魅力はなんでしょうか?
⇒他館と比べて当館の〆切はほぼ平均的な時間である。ボランティア活動を支える気持ちは、完成を心待ちにしている利用者さんがいること、喜んでくれる人が待っているーと思うことでしょうか?
最後に野崎会長より、「個人個人が、センターに思いを伝えられるようになれたらいいですね」という言葉がありました。
活動する中で起こる小さな不安は一人で抱えず、仲間に、センターに話して細く長く続けられたら良いなと思いました。
引き続き「音訳者と校正者のための校正のポイント 校正票パトロール隊!~見つけて直して伝える力」と題し、
情報指導員の田上さんと音訳校正員の齋藤さんの下、研修が行われました。
参加者は10のグループに分かれ、事前の課題について自分の校正票とセンターから渡された校正票を見比べた後、グ ループごとに進行係、校正票の記入係、発表係を決め話し合いました。各グループがまとめた校正票を確認し、次の点 についてグループ毎に発表しました。
① 校正票を作成する際に気をつけること
・直したいことがわかるように書く(例:直したい語句の前後は漢字で書き、直す語句のみカタカナ・ひらがなで書くなど)
・誤植があっても基本は原本通り
・長音(―)や、朗読音声はカタカナ、より良い読みはひらがなで書くという基本を守る。
・拾った箇所が同じだとうれしい
。
・自分がわからなかったところを気づかせてもらえた
・アクセント・音量・鼻濁音など許容の判断が難しい
・音訳者を励ます言葉が欲しい
・読みの基本(写真などの説明・ルビの読み方など)に沿って読む
・気づけなかったところがわかって良かった
・校正者によって気になる箇所が様々である
・音訳・校正―それぞれの立場で考えが違うこともあるが、
話すことでその違いに気づけたのが良かった
・時間が足りなかった
最後に田上さんより、校正は利用者さんと著者に対する責任と義務であること。
著作権法第20条「同一性保持権」により、墨字資料通りに正確に音訳することが制作側と著者の信頼関係、さらには制
作側と利用者さんの信頼関係を築くために大切なことであり、その為にも校正票は音訳者が誤解なく修正できるような
書き方をすることが望ましいとまとめの話がありました。
録音図書は音訳者・校正者の共同作業です。相手の存在を念頭において作業したいと思いました。
緑 綬 褒 章
厚生労働大臣ボランティア功労者表彰
鉄道弘済会朗読録音奉仕者東北地区表彰
鉄道弘済会校正奉仕者 東北地区表彰
鉄道弘済会朗読録音奉仕者 奨励賞
野崎会長より挨拶と受章者紹介があり、会から花束を贈りました。その後受章のみなさんか
らご拶をいただき、及川慶子さんの音頭で乾杯、忘年会へと移りました。久しぶりにあちこちで
おしゃべりに花が咲きました。
しばし歓談の後、吉津さんが作ってくださった鎌田さんの活動スライドショーをみんなで鑑賞しました。緑綬褒章受章の
鎌田さんは36年目のベテランさんで、現在は息子さんの奥様の協力を得て元気に活動なさっておられます。スライドショ
ーではお会いしたことのない方々もたくさんいらして、流れた時間の大きさを感じました。
次はゲームの時間でした。
【第1回鎌田記念レース】の始まりです。
野崎ファームで大切に育てられた馬4頭が、12人の騎手に引っ張られ、予選3レース、勝った騎手3名と敗者復活からの騎
手1名により決勝へ。
1着はカマタブライアン・騎手は鎌田さんの息子さんの奥様でした。馬券は単勝のみ、当たり馬券は11枚出ました。
楽しさの余韻を残し、閉会となりました。
インフルエンザ・地震・クマさんとの出会いなどまだまだ不安な要素はたくさんありますが
今年も残りわずかとなりました。
皆さん体調に留意し、来年も笑顔でお会いしましょう!
良いお年をお迎えください。
今月は、東野圭吾の「探偵ガリレオ」の第1話を読みあいました。
第1話の「燃える」はテレビドラマ化もされています。なんと犯人は音声訳者(唐沢寿明が演じました)で、小説のはじまりは「音声訳している小説の1部」です。音声訳の部分のはじまり、本当の地の文の始まりの音の高さを意識し、今後の推理に関わる言葉をどう読むかを考え、会話もいきいきと読みました。
みなさん、会話の演技の度合いを心配していましたが、お互いの読みを聞きあううちに、程よい会話のコツをつかんで来たようです。今後、会話のあるものも恐れることはありませんね。
1月の一日勉強会はお休みです。
今後の予定 ・2月1日(日)13:00~15:00 場所 研修室
担当 吉津 レクディアの裏技再び+漢字の説明
・3月1日(日)13:00~15:00 場所 研修室
担当 高橋 文章を読む(処理する? するならどんな処理?